2015年4月9日木曜日

【新入生向け】こまけん春の一日会議のお知らせ


こんにちは、東京大学文科2類の世喜健斗です。

今回は、412日日曜日に開催される「駒研春の一日会議」についての記事を書かせて頂きます。

「駒研春の一日会議」は新入生の皆さんに模擬国連ってどんなことをするのかを実際に知ってもらうための一日体験会議です。

そして、駒場研究会最大の新歓イベントです。

説明会で模擬国連の説明をお聞きになった方もいるとは思いますが、どんなことをするか、お分かりになれましたか。なんとなくは分かったけれど・・・という方も多いことと思います。そんな状態でいきなり一人で会議に参加するなんて、不安ですよね。でも、ご心配はいりません。この「駒研春の一日会議」では上級生とペアになって、会議を実際に体験することが出来ます。また、説明会だけでは伝えきれなかった模擬国連の楽しさや難しさや魅力もこの「駒研春の一日会議」に参加することでお分かりになる事と思います。

模擬国連は言葉だけでは伝えきることが出来ない活動です。経験して初めて分かることや、経験しないと分からないことが数多くあります。

 

今回の「春の一日会議の議場」ではシリア難民危機をテーマとして行います。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
アラブの春より始まったシリア情勢の混乱、現在はさらにISILという強力な勢力の登場により混乱に拍車がかかっています。その中で、シリアから逃れた人々は3百万人以上、国内避難民も推定で650万人という、第二次世界大戦以降で最大の難民危機がシリアで引き起こされています。

もちろんのことながら、難民支援を行う国際機関であるUNHCRもシリア難民を救うために様々な支援を行ってきました。しかしながら、シリア内戦の長期化により、周辺諸国の受け入れ能力の限界や第三国定住者の受け入れ国不足といった様々な問題が露呈してきています。

これらのことを踏まえて、シリア難民の保護のためには、UNHCRは今後どのような方策を取るべきなのか、という点について長期的視野に立って包括的に検討する機会としてください。

 

さらに詳しく知りたいという方は模擬国連駒場研究会のホームページ内のLibraryのBGの箇所で春の一日会議(2015)をご確認ください。
模擬国連駒場研究会のホームページはこちら→http://jmun.org/komaba/j/library.html

 

難民問題というのは、非常にポピュラーな問題である一方、国際的に長らく議論されてきつつもいまだに結論が出ていない複雑な議題です。そして、だからこそ面白い議題でもあります。

 

模擬国連の楽しさや奥深さを実際に体験してみてください。そして、深く考え、熱い議論を一緒にしませんか。

皆様のお越しを楽しみに待っています。

 

 

 

詳細はこちら。

日時:4/12(日) 9:00~17:00

場所:国立オリンピック記念青少年総合センター(通称オリンピックセンター)

持ち物:筆記用具、昼食(参宮橋駅前にコンビニあり)

 

集合:830分に参宮橋駅改札前(オリンピックセンターまでは上級生がご案内します)

途中参加、途中抜けも可能です。

会議終了後は、食事会を行います。お気軽にご参加ください。

 

4/14()にレビューを行います。

場所:東大駒場キャンパス 5号館525教室

時間:19:00~21:00

8期強化会議


こんにちは。はじめまして。駒場研究会8期研究の野並です。今回は会議監督をした強化会議の簡単な報告をしようと思います。

 

34日から5日にかけてオリンピックセンターで行い、事前会合は行いませんでした。基本的にWTOを議場として、議題を貿易における途上国待遇としました。ただし、今回の趣向として会議を第1部と第2部に分けたため、議場、議題は実際の所2組あります。第1部は議場をWTOの第8回閣僚会議、議題は先ほどと同様で、第2部は議場をWTOの貿易交渉委員会、農業委員会特別会合、議題は農業における途上国待遇としました。閣僚会合はWTOの方向性を決める議場であり、貿易交渉委員会はそれを具体的に行っていく議場です。2部に分けた趣旨としては、第1部の結果が第2部を進行する大前提とすることで、杜撰になりがちな成果文書を大事にしてもらおうということがありました。

今会議のメインテーマは「交渉とタイムマネジメント」でした。最近の駒場研究会の傾向として、自分の主張を通す方法がかなりの割合で「論破」であり、時には屁理屈やこじつけとも言える論理を用いていたため、交渉を中心に他の会議行動、多様な会議行動を取れるようにしようと考えました。また、最後の数時間に焦って決議案をまとめる会議が散見されたため、そのようなごたごたで不本意な文言が含まれていたり、把握していなかった文言が含まれていたりする決議案が不用意に通ることを懸念して「タイムマネジメント」をテーマとしました。



アンモデベースの会議での数少ないモデの一コマ
 

 

 
 
 


 





話を変えて議題について。WTOでは「世界貿易機関」という名からも分かる通り貿易について扱っています。1995年に設立された組織で、それ以前に前身となる事務局があったとはいえかなり若い組織です。現在のドーハ・ラウンドが設立後初の多角的貿易交渉(ラウンド)というとその若さも際立つでしょう。当然のように先進国が勝手に議題や決議を作り、一カ国ずつ途上国の大使をとある部屋に呼び多数の先進国の大使が署名を促す方式も無くなってまだ20年も経っていません。途上国で開発が進み国際的地位を向上させた結果、実質的にも制度的にも待遇を向上させようとしました。その向上を達成する過程で、先進国に譲歩を引き出すための手札として待遇向上を利用されて現在に至ります。

そもそも貿易ルールは他の国際会議での決議や結論と全く異なり、具体的に定まり、交渉され、抵抗を許さず実行に移すことを求められます。その影響はその後半永久的に自国の経済に影響をもたらし、有利不利のバランスが長期的に維持されるため、交渉に注ぐ力は尋常ではありません。不用意な譲歩は決して許されない議場だったと認識しています。

 
夕食後のモデ

 





 






今回設計にあたってこだわったことはやはりプロシージャーにあります。個人的に要らないと考えるところ(長いスピーチ時間や動議募集の手続き・過程など)を削ぎ落とすこと。また、システムを変えることで会議行動を変えること。この2点を目的としていました。人の行動はシステム(置かれている環境)が変わらなければ変わらないという認識も裏にあります。

 
日陰で裏取引中。現実に則して飛び道具ありな会議でした。

 











 
結論から言えば、これらの考えはやはり理想でした。とはいえ、実際、普通の会議では見られない会議行動が見られたり、交渉への流れができたりなど予想を超える会議になりました。なによりも数少ない「してはいけないこと」しか定められていない様な会議が形になっただけで驚きに値する事だったと思います。議長練と勉強会の時のゲームを通して形にしてくれるだろうと信じて緩い作りにしたわけですが、よかったです。

 

交渉が確固たる手札としてこまけんに加わればもぎこく力がより高まる事必至です。今の他研からの評価に、しっかりとした中身を注ぎ込み、より膨らませることができたら、というのがささやかな思いです。今後の会議でこれでもかという多様な会議行動が見られたらいいなと、できたらいいなと心のそこで願っています。

 

では。
 

2015年1月22日木曜日

会長挨拶

こんにちは!
今年から8期旧メンになりました、東京大学教養学部理科一類1年の曽我拓実です。
2015年の会長を務めさせていただきますので、よろしくお願いします!

今年の1月1日から僕たち8期が研究会運営を引き継ぎましたが、老メンの方々がいらっしゃらないことを寂しく思っております。

4月に初めてこまけんの会議に参加してから、これまでに様々なことがありました。
「模擬国連ってなに?」という新メンだった僕たちに対して、先輩方はサポートして下さいました。
そのおかげで、僕たちは模擬国連活動と出会うことができ、その楽しさや面白さを知ることができました。
4月から入ってくる新メンたちにも同じような楽しい経験をしてもらえるように、旧メン一同頑張って行きたいです!

しかし、自分たちの会議行動などを見ていると、やはり先輩方との差は大きいな…、ということを痛感しております。
先輩方に負けないようなもぎこっかーになれるように、頑張って行きたいです!


自分たちの頭で考えて、自分たちの手で研究会を運営していくのは確かに大変ですが、僕はこれを1つのチャレンジだと考えています。
メンバーそれぞれが「こまけんに入っていて、ほんとに良かった!」と思えるような場にしていきたいです!!

たまには、こまけんに来てくださいね。旧メンがさみしがっているので。

老メンの皆様には、運営の面でもお世話になることが多いと思いますが、
本年度もよろしくお願いします。

この年が、みなさんにとっても、駒場研究会にとっても、さらなる飛躍の年になりますように。



2015年 1月22日

8期会長 曽我拓実

2015年1月13日火曜日

第26回模擬国連会議全日本大会


こんにちは。駒場研究会8期、東京大学文科Ⅰ類1年の川端万貴です。この度は,昨年末に行われました全日本大会の報告をさせていただきます。

 

昨年2014年の1226日~29日にわたり,池袋のホテルメトロポリタンにて第26回模擬国連会議全日本大会が行われました。全国から集まった参加者は、サンフランシスコ会議、グローバル化と人権、キューバ危機、難民、スエズ動乱、ダーバン会議、IAEA、という7つの議場に分かれ、闊達に議論しました。

 

私はアメリカ大使として「難民」の会議に参加しました。緒方貞子さんの影響でもともと難民問題に興味があり、担当国もUNHCRとの関係が深いアメリカだったので、興味の赴くままに楽しくリサーチをすることができました。しかし、いざ会議が始まると、50人近い参加者にとって納得のいく議事進行方法の模索、広範にわたる論点の整理など、本質的な議論を始める前段階の話し合いに多くの時間を費やしてしまい、結果として時間不足に陥り、本質的議論が十分にできないまま、対立が解消されないままのDRが提出されてしまいました。最終的にはアメンド段階での交渉で各国と自由に意見を交わすことができ、納得のいく決議を採択することができましたが、改めて会議におけるタイムマネジメントの重要性を痛感しました。

 

一方で、私個人としては、新メンの集大成と位置付けていた本会議で、過去の会議の反省点を生かし、アメリカの考えを各国大使に伝え、決議という形で世界に示すという点において一定の成果を残すことができました。結果として、ディレク賞を頂くことができましたが、自分に足りないものが見えた会議でもあったので、旧メンとして臨むこれからの会議で会議行動を磨いていこうと思いました。他の会議に参加したこまけん民も、それぞれに得るものがあったようです。

 

最後に、本会議を通じて、全国から集まった熱意あるもぎこっかー達と知り合えたのは、私にとって大きな収穫でした。学びあい、議論し、会議内外で交流するなかで、模擬国連の魅力は「ひと」だと改めて感じました。次なる全国大会で彼らに再会するのが楽しみです。

2015年1月1日木曜日

駒場祭 世界を旅するカフェ


 駒場研究会8期、東京大学文科一類1年の松田大輝です。今回は、去る1122日から24日にかけて開かれた東京大学駒場祭での展示、「世界を旅するカフェ2014」についてご報告させていただきます。

 駒場研究会は例年、新メン(1年目の会員) の運営で駒場祭に喫茶店を出店しており、今年も私と山本新が責任者を務めまして展示を出しました。

 例年との違いとしては、模擬国連や国際問題の紹介をするということを目的に据えたことがありました。紙展を充実させ、模擬国連や国連の説明のほか、「世界の表と裏」という表題のもとオーストラリアやニューカレドニアなどの世界遺産とその国の抱える問題を紹介しました。また、マリの展示では難民問題を扱い、UNHCRによる難民支援のための募金活動も行いました。

 当日はたくさんの方にご来店いただきました。また多くの方が模擬国連に興味を持ってくださったり、展示を熱心に読んでくださったりしたことは、我々といたしましても大変嬉しい限りでした。国連の研究をされている方や国際問題に詳しい方などからお話を伺うこともでき、8期会員としても有意義な時間を過ごすことができたように思います。

 

 来年の駒場祭でも次の代の会員により展示が出されると思いますので、是非お越しください。