2013年1月3日木曜日

こまけん新メン会議

みなさんこんにちは。東京大学文科2類1年の冨田 駿と申します。
先日、2012年11月11日に行われたこまけん新メン会議についてご報告させていただきます。


会議監督は自分を含む二名で務め、国際エネルギー機関(International Energy Agency, 以下IEA)という議場において、「エネルギー安全保障」という議題で会議を行いました。
IEAは、OECDの加盟国しか加盟できない機関であり、先進国ばかりで構成されています。その議場において、どのようにすればエネルギー安全保障を保てるのか、ということを具体的に議論しました。

論点としては、「エネルギー安全保障に関する政策」と「IEAの構造改革」の二つを設定しました。
一つ目の論点では、IEAで行うエネルギー安全保障のための政策を各大使が具体的に考え、議場において各国が持ち寄った政策を議論しながら高めてゆく、そしてそれを文言化していくということを各大使に求めました。
二つ目の論点では、IEAが持つ制度自体の改革について議論を行うために設定しました。IEAでは加重投票制が用いられており、全体で181票あるうち、アメリカ一国が46票を持っていることや、石油備蓄放出のための手続きが存在するが、それが本来の目的ではない景気対策の手段として用いられていることなど、制度上の問題点を洗い出し、解決のための議論をすることを期待していました。



会議はスムーズに進みタイムテーブルに従って活発な議論が行われていたようにも見えましたが、論点①においては各国の準備や政策が不十分であり、文言化する際にも英語の質が低く、論点②においては主張とそれに対する反論がかみ合っておらず、議論が進展していませんでした。


最終的に決議案にする際に、あまりにも提出された文言の質が低く、ディレクとして受理できるレベルではなかったために、それを受理しませんでした。結果としてDRの提出期限内に一つの決議案も提出されず、成果文書がないまま会議は終わりました。


今回の会議によって、参加者の多くがいままでの会議準備や議論の進め方において、旧メン以上の先輩方にかなり頼っていたことを認識したように思います。ほかにも、大使としての準備やプロシージャの理解など、会議に必要で今の自分たちに足りないことは何か、はっきりと意識することができたように思います。

以上のように、今回の会議が、今後のこまけん新メンの成長に大きく貢献できたのではないかと思い、一人のディレクとしては満足しています。
また、長い間準備して作った初めての会議に、多くの参加者が満足を示してくれたことに、喜びと感謝を覚えています。
今後も各自の成長のため、並びにこまけんで高いレベルの会議を行うために努力していきたいと思います。