2015年11月27日金曜日

新メン会議 2015


こんにちは、こまけん新メン会議で会議監督を務めさせていただきました駒場研究会9期新メン、東京大学理科一類1年の舟久保大樹です。私からはこまけん新メン会議についての報告をさせていただきます。

 

今回のこまけん新メン会議は、1025日(日)に、「核不拡散条約再検討会議(NPT再検討会議)」を議題として会議を開催しました。(2015年の5月に実際の会議では決議文が採択されず、失敗したと世界中から失望されました。)また、今回の議題の性質上、国家同士のグルーピング行動が取られるため、多くの数の国が必要とされることが予想されましたので、他研の新メンにも多く声をかけていき、駒場研究会11名のほか、早稲田研究会5名、四谷研究会2名、国立研究会3名の計21名が参加しました。今回の新メン会議では、新メンが、「国益」と「会議益」についてどのようなバランスを持つべきか、ということについて考えてもらうために、交渉結果がそのまま国益に結びつくことがイメージしやすい「NPT再検討会議」を議題としました。

 

参加者には、今までの会議でどの部分が反省点としてあるのか(例えば、議論の流れが分からなかった、リサーチが不足していた)ということを会議の事前に聞くことで、自分に足りない部分を自覚してもらったり、何を目標とするべきかを考えたりしてもらいました。そして、目標達成のためにどのような行動を起こしていけばよいのか、ということも同時に考えてもらうことで、今回の会議を来年の旧メン代への成長の足掛かりとしてもらうことを狙いとしていました。

 

会議では、事前交渉の段階で核兵器国と非核兵器国にグループが分かれ、予想通り、非核兵器国の中でも主張ごとにグループが分かれる結果となりました。そして、具体的に話し合うことについては、現実の会議で起こった通り、中東の非核化についての話し合いが主なものとなりました。しかし、この「何について話し合うのか」ということが事前交渉の段階では定まっておらず、本会合で話し合われたので、DR提出前の多くの時間が使われてしまい、結果として、2本のDRのうち、体裁などの問題から1本しか通すことができませんでした。

 

結果として、アメンドメントの内容も落ちてしまったDRの内容をどこまで拾えるのか、というものとなってしまい、実質的な議論まで持ち込むことができずに終わってしまう結果となってしまいました。通った決議文は無事に採択されましたが、その内容にも穴が目立つ文言が多く、本当に各国大使が文言をしっかり読み込めているのか、疑問符をつけざるを得ず、決議案を一つの成果として優先させた、といった感想を持ちました。

 

新メン会議では、全体として、フロント陣も含めて、新メンの未熟さが浮き彫りになるものとなってしまいました。来年以降の旧メンとして、新メンの手本となるような会議行動を行うためにはまだまだ課題や問題点が山積しているという印象をうけました。今回参加してもらった新メンにはぜひ、今後の後期会議、強化会議で今回の新メン会議のリベンジを果たしてほしいと考えています。

 

最後に、私が会議監督であるにも関わらず、仕事を丸投げしてしまった会議監督兼議長の南、当日秘書官として会議を支えてくださった曽我さん、世喜さん、そして今回の会議に参加してくださった新メンの皆様に感謝の意を表して報告を終わらせていただきます。