3月5,6日に行われた強化会議の報告をさせていただきます。
6期は引退し、7期のみで行われた強化会議ですが、今回は「強化」会議ということで「論理的・実質的議論の強化」をテーマとして会議を行いました。私、柴山がDirector、茂木がChair、斉藤がSecretariat、高橋がPressを努めました。
今回の議場は2009年4月のG20 London Summit、議題はStable and sustainable growth of the world economyとしました。
リーマンショックから半年が経ち、協調して金融危機へ対処しなくてはいけない一方、これからの世界経済運営の方向性をめぐる対立が見え隠れする、そんな時期です。
本来G20はオープンアジェンダですが、会議設計上の理由により、論点を"Macroeconomic policy coordination","Strengthening the regulation of global financial system","Reform of International Monetary Fund"に絞りました。(実際のOut of Agendaの設定はより詳細に行いました)
取り得る政策の選択肢が限られた対立型の会議、それもしっかりとしたリサーチをしなければ模擬国連経験の長い人でも議論に加われない経済系の議題ということで、議論を誘発するとともに、各首脳に今まで以上の努力を要求することとなりました。
結果としては、リサーチ不足もあり、一部の論点では十分な対立が起きないまま、新興国に押し切られてしまう、という場面が見られました。
一方で、今までろくにリサーチしていなかった人が素晴らしいリサーチをしたり、協調ばかりだった人が活発に議論を戦わせるなど、各個人レベルでは大きな強化が見られる、そういう会議でした。
会議を通しての感想は、全員に消耗を強いる会議にしてしまったかな、というものです。
尤も、強化会議としては間違ってはいないと思っていますが。
この会議で各人が得たものが今後の活動で活かされ、またこの会議が今まで知っているのとは違う自分を見つける機会になってくれればと思っております。
このような大変な会議を成立させてくれた7期の皆、四谷研究会・日吉研究会からはるばる参加してくださった3名の方々、そして大変な要求にもさらっと応えてくれたフロントの3人にこの場を借りて感謝を申し上げます。
大変ですが、楽しい会議でした。
全体集合写真です。
慣例に従い、開催国を中心に大統領が内側、首相級が外側になっています。
真面目な口調だとみんな緊張するかな、と思い会議の連絡は堅苦しい口調で行っていたのですが、どうもそれが抜けないみたいです・・・笑