2014年12月5日金曜日

後期会議2014

こんにちは。駒場研究会7期旧メン、東京大学文科一類2年の大内朋哉です。今回は私が会議監督をさせていただいた後期会議の報告をさせていただきます。
フロントは副会議監督兼報道官を旧メンの岡南健太郎、議長を同じく旧メンの渡部大樹、秘書官を新メンの杉野実紀が務めました。

後期会議では、議場を国際連合教育科学文化機関(UNESCO37期総会に設定しました。議題は「『文化間の和解のための国際的10年』へ向けた行動計画の推敲」を扱い、特に「文化多様性と人権の関係」について議論しました。人権は世界のどこであっても普遍か、文化は人権の内容や享受主体に対して影響を及ぼすかということを議論する中で、これまで会議の中で当たり前のように使っていた「人権」という概念を見つめ直すことを目的としました。また、国連総会での議論では深刻な対立が見られるテーマですが、コンセンサス採択というUNESCOの原則に則り、議論を尽くし1つの結論を出すことを期待しました。

会議は、1117日の駒場での事前会合から始まりました。事前会合はすべてアンモデレーテッド・コーカスの形で行ったこともあり、先進国と途上国という2つのグループが構成され、グループ内のスタンスの共有に時間が使われました。グループの規模が非常に大きかったこともあり、スタンスの大枠のみが共有されたというのが印象でした。

2930日の土日を使って本会合が行われました。本会合は予めフロントが作成したタイムラインに従って議論が行われました。議論は、列挙された各国の文化多様性と人権の関係についての案に対して、アンモデレーテッド・コーカスを中心に個別に交渉が行われました。核心的な論点について直接議論することなく個別的な案の検討に終始したことで、コンセンサスの形成には多くの時間が使われ、結局コンセンサスのとれなかった文言は削除されるという形でDRが作成され、コンセンサス採択されるに至りました。

後期会議では「こまけん一年の集大成」として、今までの自分自身の会議行動を見つめ直し、会議行動ののびしろに気づくことをテーマにしていました。それぞれがテーマを達成できたかどうかは各人に委ねますが、少なくともフロントとしては、新メンの確かな成長と、旧メンの人たち会議行動の更なる可能性を感じることができました。また、今会議には老メンや神メンの方にも参加していただいたことで、議論の内容が深まったのに加え、会議全体を俯瞰する力や、議論すべきことのプライオリティの決定などの点で、新メン旧メン共にまだまだ不十分であることにも気づくことができたと思います。


最後になりますが、海外大会や駒場祭で忙しい中一生懸命に会議に臨んでくれた大使の皆さんに感謝します。2014年の通常活動内の会議はこれで終わりますが、2015年も駒場研究会をよろしくお願いいたします。