こんにちは。模擬国連駒場研究会第6期で、春一会議監督を務めさせていただきました、東京大学文科一類2年の松野雅人です。
来る15日、駒場研究会2013年度春の一日会議が開催されました。
議題は「Food Security and Nutrition from the viewpoint of Meat Consumption、食肉から考える世界の食料安全保障と栄養」として、世界食糧農業機関(FAO)を議場に行われました。
会議は、世界に約10万人の栄養不足と約10万人の肥満が共存していることを問題意識として、その両者に関わってくるファクターである“食肉”について生産国、輸出国、消費国、そして食肉が浸透しない国などの立場に分かれて、多様な議論が交わされました。
当日は多くの新入生も参加してくれました。上級生とペアデリを組み、初めて臨む会議の雰囲気に圧
倒されながらも、積極的に発言や交渉に挑んでくれたようです。会議を通して新入生が、模擬国連の魅力、そして駒場研究会の魅力に少しでも触れてくれていれば、これ以上の喜びはありません。
今会議は実際には行われていない議題を取り扱う「創作会議」であり、初めて会議に接する新入生も多い春一としては、ややリスキーな面もあったように思います。ただ、世界の問題を私たちの身近なものを通して考える、そして飢餓と肥満が共存するという世界における矛盾を私たち自身にも関わる問題として捉える視点を提供したいという思いから、この議題を採用させていただきました。
普段の模擬国連会議をしている中では、そして日本で豊かな生活を享受している中ではつい見落としがちな「世界のリアリティ」を見つめなおすきっかけになればと思っています。そしてこれは、今後の模擬国連の活動や実社会の中でも糧になるのではないか、と私自身は考えています。
最後に会議・レビューに足を運んでくださった新入生のみなさん、忙しい中参加してくださった老メン以上の先輩方、そして様々な形で協力してくれた6期のメンバー、正フロントの2人に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
東京大学文科一類2年
模擬国連駒場研究会6期 春一会議監督
松野雅人