こんにちは、駒場海外大会派遣で団長を務めさせていただきました駒場研究会旧メン、東京大学文科2類2年の山本新です。私の方から、駒場海外大会派遣について報告させていただきます。
駒場研究会は毎年、海外の模擬国連大会に大使団を派遣していて、今年は1年生3人と2年生5人の計8人が11月10~17日の間渡米し、アメリカのペンシルバニア大学の模擬国連大会UPMUNCに参加しました。ただ大会に参加するだけでなく、付近の政府機関や国際機関の職員の方とお話する機会(ブリーフィング)もあり、非常に貴重な経験をすることができました。
今回は大会開催地がフィラデルフィアということで、大会前の数日をニューヨークで過ごし、国連本部においてDPKO(PKO局)の日本人職員の方にお話を伺うことができました。DPKOの内情だけでなく、職員の方の個人的なバックグラウンドやグローバルな視点・発想を学ぶことができ、各々が国際機関、そして自らの将来へと思いをはせる機会となったようです。他にも国連に関係したお仕事をしている方にお話を聞き、もちろん観光も楽しみつつ、大会前の期間は過ぎていきました。
そして、いよいよ12日にフィラデルフィアに移動し、大会が始まりました。
UPMUNCはペンシルバニア大学主催の模擬国連大会であり、アメリカ全土からさまざまな参加者が集まります。ハーバード大学やイェール大学、シカゴ大学などの一流大学も参加していて、会議だけでなく大学間の交流が特徴と言える大会です。アメリカ人が参加者のほとんどを占める大会に、私たちはノルウェー大使として参加させていただきました。
会議については、それぞれ別の議題を受けもったためここで内容について触れることはしませんが、日本の会議とは形式も言語も違い多くの大使が戸惑っていたようです。私たちは会議についていくのがやっとでした。悔しい思いを味わいましたが、ただ挫折を味わっただけでなく得るものもありました。英語力の必要性や、自分の意見をはっきり伝える重要性、アメリカの文化など、今まで情報としてしか知らなかったものを参加者は身を持って実感することができました。単なる文化交流の場ではなく、アメリカ人社会のUPMUNCにマイノリティとして参加したからこそわかったことなのかもしれません。今回の経験が、今後の模擬国連ライフ、そして将来に役に立つものであれば、非常にうれしい限りです
最後に駒場研究会海外派遣を盛り上げてくれた海外大会の参加者や、忙しい中ブリーフィングをしてくださった方々、補佐として大会前から大会中まで支えてくれた松田、留守を守ってくれた駒場研究会の皆に感謝の意を表して報告を終わらせていただきます。