お久しぶりです。代替わりに伴い中の人も変わり、1年少しぶりの更新となります。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、様々なサークル活動に支障が出ていることと思います。今回の記事では、模擬国連駒場研究会がコロナ禍に際し、どのように活動を続けているのかについてまとめていきたいと思います。
模擬国連の特質
まず、模擬国連が普段どのように行われるのかをざっとまとめようと思います。
what's mun のページを見ていただければお分かりかと思いますが、模擬国連は議論・交渉を通じて担当国益の実現を目指す競技です。
議論は着席して行うもので、議長がファシリテートします。一方で交渉では、大抵の場合各国大使は担当国の席を立って議場全体を動き回りながら自分が交渉したい・しなければならない相手に話しかけることで交渉を行い、決議案を作成していきます。
つまり、交渉フェーズにおいては様々なアクターとの接触や、議場全体の俯瞰が国益達成に対する重要な要素となってくるのです。
オンライン模擬国連の可能性
以上のように模擬国連は「視覚的な議場の把握・接触の必要性→オフラインであること」がかなり重要な競技であるとも言えますが、この情勢においてそれに固執するわけにはいきません。そのため、駒場研究会ではオンラインでの模擬国連会議を春学期から模索しています。
まず、スピーチ・着席討議についてはテレビ会議ツールを用いて行っています。議長のファシリテート・挙手機能を用いた進行は普段の会議と変わらずに行えます。これは企業における会議等と似ている部分もあるだろうことからご想像していただくことは容易いのではないかと思います。
事前交渉・議論におけるメモ回し・交渉については、主にオンラインゲームをプレイする際に用いられるチャットツールを使っています。このツールでは、テキストチャンネルとボイスチャンネルを数多く作成できるため、2国間でのテキストチャンネルによるメモ回しや文面での交渉、全ての国に解放される複数のボイスチャンネルを自由に行き来することで議場を自由に回って交渉をするような形で会議行動をすることができます。
デメリットとしては、やはり視覚的な把握がオフラインと異なり難しいことや、声の調子の強弱を付けにくい(声が均質に相手に伝わってしまう)ことが挙げられる一方で、メリットとしては参加者がどこからでも参加できるという障壁の低さ、これまでメーリスやLINE等様々な使用ツールが乱立していたのが集約できる、会議の流れをサーバーに残しやすいという点が挙げられると思います。
まだまだ荒削りな方法ではあると思いますが、このようにオンラインでの模擬国連の活動は、会員に対してオフラインの模擬国連とかなり似た形での会議経験を提供するものとなっております。
以上、現状オンラインを中心にした駒場研究会の会議における活動となっております。これとは別に通常活動もテレビ会議ツールを用いてオンラインで毎週行なっております。秋学期以降の活動については情勢に応じて柔軟に対応していく所存ではありますが、上記のオンラインを基軸としながら活動を続けていきたいと思っております。(秋会議についてはオンラインで開催する予定です)
今後とも関係者の皆様におかれましてはよろしくお願い申し上げます。
何かお問い合わせ等ございましたら駒場研究会のメール、もしくは急ぎの場合はtwitterのDMの方によろしくお願い申し上げます。
13期副会長兼HP更新担当 鳥羽真優子