模擬国連駒場研究会8期研究統括を務めております、東京大学文科2類の神保真宏と申します。
今回は、わたしが会議監督を務めました、2015年度新歓会議について報告します。
議題は、「都市開発における資源の効率性」について、貧困削減と持続可能な開発の視点から考える、というものでした。簡単に説明するのが非常に難しい議題なのですが、すこし議題の説明をさせていただきます。昨今の国際的な「都市開発」(日本で言うと「渋谷」や「東京駅」、世界で言うと「ドバイ」などをイメージしていただければいいかと思います。)では、目に見える形ですと建築や交通インフラ、また見えないところでも電気ガス水道などのインフラ設備にたくさんの資源が使われています。都市開発によって人々の集住が進むと移動にかかるコストなどを考えていただければお判りでしょうが、資源の節約につながります。しかしながら、技術の無い国では、非効率的・無計画な都市開発が進行してしまっています。また、そういった無計画な都市開発によりスラムなどの貧困問題も起きています。他にもテーマはあるのですが、おおまかに言うと以上の観点について国際的にどう取り組んでいくかを考える、というのがひとつのテーマでした。
会議は、5月9日から10日にかけて、一泊二日でオリンピックセンターにて行いました。細かい議論お流れは省略しますが、事前の勉強会、リサーチ、会議本番と新入生が精一杯取り組んでくれて、会議監督冥利に尽きる、といった感じでした。
新入生にとっては一人で一国を担当する初めての機会であったはずです。正直な話、新歓会議にしては難しすぎる会議設定にしてしまったとも思ったのですが、その心配は無用なほど、積極的な参加が見られたというのが「こまけん」ならではなのでしょうか。
今回は国連でも今はやりの「Sustainable(持続可能な)」という概念を盛り込んだ会議にしました。Sustainable Development Goals(sDGs)やpost-2015 agendaについて知るいい機会になっていればいいなと考えております。
最後に実質的にダブルディレクのような状態で力を貸してくれた同期の中西、花を添えてくれた秘書官のお2人、会議に参加して下さった皆さんに感謝の意を表し、報告を終わらせていただきます。