こんにちは。東京大学文科一類1年の大内朋哉と申します。
2013年11月2日に行われましたこまけん新メン会議についてご報告させていただきます。
会議監督を北村光と私の二名、議長を渡部大樹、秘書官を柴山勇人が務めました。議場は「安保理改革作業部会」、議題は「理想的な拒否権のあり方」を設定しました。
モデレートコーカスでの発言力の強化を会議の目的としてフロント内で挙げていたため、安保理改革の中の「拒否権」に焦点を当てる議題設定といたしました。
各大使には事前に拒否権のメリットとデメリットを考えてもらい、時として安保理を機能不全に陥らせることのある「拒否権」の必要性とは何なのか、どのような拒否権改革が望ましいのかについて、自国の立場と世界全体の立場から考えていただきたいと思っていました。また、いくつかの論点が乱立しうる状況において、各大使が議論展開を巡る議論の段階において議場全体を見つつも積極的に発言し、皆が納得出来るタイムラインのもとで議論が進むことを期待しました。
会議では、タイムテーブルを巡る議論における対立で結論を早急に見いだすことができず午前中の2時間を費やしてしまいました。そのために具体的な議論をする時間が限られてしまい、結局タイムテーブルが無視され,拒否権の本質的議論が十分になされないままDR作成に入る結果となりました。AM後に1つの決議案になっていることを条件にしていましたが、DR締め切りまでに3つのDRが出ることになりました。
最後には1つの成果文書として採択されましたが、各国の提案の多くが矛盾のない程度にまとめられた決議となりました。利害調整が十分でなく、議論の時間が少なかったために成果文書の提出を重視した印象が残りました。
新メン会議を通して、会議の進行を考える力や、相手と合意を取り付けるための説得力など様々な面で旧メンの方々に追いつけていない部分があるとフロント含め多くの参加者が改めて気づくことができました。また、参加者には事前に会議での目標を設定してもらっており、その目標達成のために自分は何が必要であるかを知るきっかけを得ることが出来たのではないかと思います。
この会議を行うに当たり、新メンの着眼点の面白さや発想力の豊かさを目の当たりにし、参加者全員がこの会議を今後の成長の糧としてくれたらうれしいです。
ディレクとしても自分たちが作った会議に多くの新メンが参加してくれ、準備から会議まで全力で望んでくれたことをとてもうれしく思いました。
この会議での経験を、今後の後期会議や全日本大会へ生かしていきたいと思います。